本番の面接になると、頭が真っ白になる。一人で練習しても、人の目の前で話す感覚はつかめない。そんな悩みを「場慣れ」に変える練習の場をうたうアプリがあります。
coco+(ココプラス)は、転職活動中の人どうしで面接官役と応募者役を交代しながら、ビデオ通話で模擬面接ができる面接練習アプリです。配信開始は2026年10月8日。できたてのサービスです。
面接官役と応募者役を交代しながら練習する
使い方の流れは説明文にていねいに書かれています。面接の種類・所要時間・自分の役割・希望の日時を書いて練習相手を募集するか、他の人の募集に「一緒に練習する」から声をかける。日程が決まったら、開始5分前からビデオ通話に入室します。
模擬面接では、面接の種類ごとの質問カードを使います。面接官役が質問を読み上げ、応募者役は本番のつもりで答える。練習のあとは「結論から話せたか」「話す速さ」「声の大きさ」「目線・表情」「回答の具体性」の5項目を5段階で評価し合います。
「模擬面接の相手を募集します」「面接官役やりますよ」。お互いに練習し合う構造が、このアプリの軸です。

登録はニックネームだけ。年齢も顔写真もなし
説明文の「安心して練習していただくために」の項が興味深いです。登録するのはニックネーム、希望職種、業界、社会人経験年数だけで、年齢・性別・顔写真は登録しないと明記されています。
面接練習以外を目的とした利用は利用規約とコミュニティガイドラインで禁止され、不適切なユーザーは通報・ブロックできる仕組みです。練習回数や緊張度の推移をグラフで振り返る「場慣れの記録」、本番日のカレンダー管理も用意されています。
coco+の料金:無料+5段階のアイテム課金
ダウンロードは無料です。ストアの「アプリ内購入」欄には、2026年10月28日時点で5段階の項目が並んでいます。
| 項目名 | 価格 |
|---|---|
| 480円アイテム | ¥480 |
| 800円アイテム | ¥800 |
| 2,900円アイテム | ¥2,900 |
| 4,900円アイテム | ¥4,900 |
| 10,000円アイテム | ¥10,000 |
項目名は「○○円アイテム」の価格表記のみで、説明文に料金の内訳はありません。何に使う課金なのかは、アプリ内の購入画面で確認してください。
評判:配信3週間で46件・星4.4
App Storeの評価は、2026年10月28日時点で46件、平均4.4です。配信から約3週間の新しいアプリで、10月9日の初版から1.2まで、すでに2回の修正が入っています。カテゴリは「ビジネス」です。
一方で、このアプリについて厳しい内容の批評記事が、複数のサイトで公開されています。面接練習の看板と中身の関係を問題にする内容が多いのですが、批評記事のなかには別サービスへの誘導を兼ねたものもあります。断定の言葉をそのまま受け取るのではなく、公式の案内と照らし合わせながら読むのがおすすめです。
サクラはいる?練習相手の正体を考える
練習相手を募集する構造上、向こう側には必ず誰かがいます。課金項目がある以上、「課金を促すために会話を続ける相手」への警戒は、ジャンル一般の話として残ります。ただ、coco+の個別の実態について、公開情報だけから断定できることはありません。
ネットの検証記事には相手の正体を断定するものもありますが、画面の向こうがサクラなのか、勧誘業者なのか、普通に面接練習したい人なのかは、外から区別できません。面接の練習から外れた話題——個人的な連絡先や金銭の話——が出てきたら、深追いせずに距離を置きましょう。
会える・会えない:場慣れが目的のアプリ
説明文にあるのは、ビデオ通話での模擬面接とフィードバックの案内です。会うことを前提にした記載はなく、そもそも顔写真の登録自体がない設計です。
「会える」を探してこのアプリを選ぶと、用途がずれます。本番の面接に向けて場慣れを積む場。目的の置きどころは、使い始める前に決めておきましょう。
詐欺・怪しい・危険と感じたときに確かめること
公開情報だけで、詐欺かどうかを判断することはできません。確かめられるのは、2026年10月からの配信実績、5段階の課金項目、問い合わせ先のメールアドレスの記載です。
年齢区分は17+で、説明文でも18歳以上を対象としています。プライバシー表示では、使用状況データや広告データが「ユーザに関連付けられたデータ」として広告・マーケティングやアナリティクスに使われると案内されています。ビデオ通話の録画・スクリーンショットのリスクはどの通話アプリにもあります。本名や勤務先などの個人情報は渡さない、金銭の話が出たら通報する——基本の防御を守りましょう。
面接の緊張を、練習でほぐしていく。課金と距離感のルールを確かめたうえで、場慣れの場として試してみてください。

